2021/02/05の日記
11時頃起床。
のそのそと起き出し冷食で朝食をとる。
なんとなく、以前録画した水曜どうでしょうから、デッキ上でCMをカットする編集をすることにした。画面とにらめっこして1フレームごとに調整したのだが、実際に仕上がったものは編集部分がかなり大雑把にぶった切られてしまっており、演出や台詞などが聞けなくなっている始末。どうしてこうなった。そしてそれに気付いたのが3週目の編集を終えてからという…。事前にバックアップを取っておいてよかった。出来ないことをさも出来るようなシステムの作りにするのはやめて頂きたい。
2時頃から、テレキャスターのオクターブ調整をしようとしてはたと気がついた。
オクターブ調整ネジにドライバーが入らない!
そうなのだ。ビグスビー搭載のギターはみんな多かれ少なかれこの手の傾向があることをすっかり失念していた。
弦のテンションを稼ぐためにブリッジプレートをかなり低くセッティングしているせいもあって、オクターブ調整ネジにはかなり角度がついている。そしてこのネジはすり割り、所謂マイナスだ。ドライバーが滑るので調整どころの騒ぎではない。
これでは調整が出来ない。ではどうするかというと…
こうするのだね。ブリッジそのものを裏返し、ネジをネック側に持ってくることによって、ドライバーが入るようになった。それでもリアピックアップはかなり下げておかなければならない。
(このドライバーはあくまで撮影用で、実際の調整にはもっと細くて長いものを使った。)
これはネジと弦が接触して共振を起こしたりするジャズマスター/ジャガーのユーザーの間ではお馴染みのセッティングだ。実際にプロのミュージシャンがこういうセッティングをしているのも見たことがある。
このフローティングブリッジというやつは、本当に癖が強い。調整可能な箇所が多すぎるとも言える。根本的に設計がおかしい部分もある。文字通りに作りが違うFender USA製のジャズマスターでもない限り、このブリッジをまともに使おうと思うとかなり苦汁を嘗めさせられることになる。
ブリッジ本体を下げサドルを上げると、テンション感が強くなって弦落ちしにくくなるが、オクターブ調整の如何によってはオクターブ調整用のネジと弦が接触してしまい、ピッチがブレたり共振が発生することがある。
反対に、ブリッジ本体を上げてサドルを下げると、今度はブリッジプレートに弦が接触してしまう。
ネジが弦に接触する~ブリッジプレートが弦に接触するの間でセッティングすることになるわけだが、これがまあ大変なんだ。
何度も弦高を調整し、オクターブを調整し、どこかに接触があればまた最初からやり直しになる。こっちを立てればあっちが立たず、といった状況にもなりやすい。もうこれは現代に化現した賽の河原。フローティングブリッジ調整・地獄編。
およそ2時間半を費やし、とりあえずアンプを通して聴けば問題ない程度まで弦高設定を詰めてオクターブ調整もしたが、本当に疲れた。
もういい加減うんざりしてしまって、試し弾きもそこそこに撃沈。睡魔に捕まる。
起き出したのは6時半ごろ。
夕食をとり、片付けをして、また少しテレキャスターを弾く。
普段使っているギターがジャズマスターとモダン系ストラトタイプなので、テレキャスターのボディは肘が痛くて仕方がない。いっそのことジェフ・ベックのエスクワイアみたいにしてしまうか。
「いざとなったらジャズマスターがあるからな」と考えてるし、中古で買ったギターなので何でもしてやろうという気持ちがある。エルボーコンターが入るだけでも違うと思うんだけどなあ~。仕上げはワトコのオイルを塗っておけばよかろう。ワトコを信じろ。
もう一度例の貸し工房へ行って、エコノミーサンダを借りるのも手ではある。エルボーコンターはともかく、ウェストコンターを手工具で削り出すのはしんどい。南京鉋、船底鉋、スクレーパー、サンドペーパーなどをフル活用することになる。それに面が波打つと格好悪いのよ、アレ。
悩みは尽きない…これがテレキャスターか。
本日のBGM…George Gershwin - Rhapsody In Blue