2021/02/12の日記
10時起床。
起き出してすぐホームセンターを数軒はしご。
結論から言うと、僕が探していた「蓋付きのCDケースのようなプラスチックの収納ケース」はどこにも売っていなかった。時代か。時代のせいなのか。そんなにCD売れてないのか。ヤバいな。
種々の買い物をして帰宅したのは3時過ぎ。コンビニ弁当で遅い昼食をとる。
5時頃からテレキャスターのリペア。フレットのエッジがキンキンに立っていて弾きづらいというほどでもないが気になっていたのと、ネックがやや順反りしていたのを直すため。
まずフレットサイドに思いっきり被っている塗装を#320のサンドペーパーで掻き落とし、1200番まで番手を上げて磨いておく。
指板サイドをマスキングし、その上に重なるように指板のマスキングを貼る。こうすると作業が終わった後に一気に剥がせるので便利。勿論、ネック材側の保護にもなる。
マスキングを施したら、フレットエッジを油目やすりで削っていく。
分かりにくい写真だが、左半分が加工前、右半分が加工後だ。角が削り落とされ、なだらかになっているのが分かるだろうか?
この時にフレットの頂点側までは追い込まないようにする。サンドペーパーで研磨する際、どうしても頂点側が大きく削れるため、殊更やすりで粗加工しなくてもいいからだ。
全てのエッジが落とされたら、ゴムパッドにサンドペーパーを巻き、フレットクラウンを削らないよう慎重にエッジだけを磨いていく。#500→#800→#1000→#1200までかければ十分だと思う。気になるようなら、番手は#2000まで上げてもいい。ただしフレットクラウンを削らないようにすること。尤も、#500から始めたのではそんなに形は変わらないが…。
エッジを磨き終わったら、ピカールで研磨する。
下に写っている緑色の板は、百均でも売っているシリコンゴム製の捺印マットを短冊に切ったものだ。これにウエスを巻き、ピカールを塗りつけて磨いていく。
フレットは指で磨くのがセオリーだと思うが、21フレット、場合によっては22や24フレット分も磨くと指が痛くなってしまう。捺印マットは柔らかさや弾力が丁度よく食い込みがいいので、効率よくフレットが磨けて指が痛くならない。100円で買えるのでオススメだ。これに木材などで持ち手をつけても作業がしやすい。
磨き終えたフレットエッジはこんな感じ。
エッジがきれいに丸まっているのが分かるだろうか?
フェンダー系のギターはそもそもフレットエッジの落とし角が大きく、あまり削り込むと弦落ちしたりするので、角を丸める程度にしておく。リフレットなどの際に落とし角を小さくすることで、高級ギターのような球面加工をすることも可能だが、僕は球面加工よりもこれくらい処理のほうが弾きやすくて好みだ。
ここで7時になったので、夕食を食べに出る。
帰宅したのは8時半頃。調整の続きをする。
ネックは弦を張ると順反り方向に動くので、弦を張らない状態ではやや逆反りくらいに設定しておく。このテレキャスターのネックは古式ゆかしいネックエンドにトラスロッドナットがある形だ。ネックを外したついでに調整する。
弦を張ってみて、高かったナットの高さを擦り落とす。
このナットの素材が何で出来ているのかよく知らないが、随分と柔らかく、あっという間に削れたため、1弦側が少し落ちすぎてしまった。トレモロユニットの搭載されたギターでは、ナット溝は弦が殆ど埋まるくらい深いのが理想だ。現状、ギリギリ埋まるかどうかという攻めたラインになってしまっている。ノントレムのギターならこれが理想だが…。いずれ交換しよう。このナットは磨いても光らなくて楽しくないし。
弦を張ってチューニングすると、狙った通りネックはほぼストレートになった。
少し弾いてみる。1弦のローフレットがビビる。めっちゃビビる。
なんということだ。エッジ処理の段階ではフレットクラウンを削り落とさないよう細心の注意を払ったつもりだし、ネックはほぼストレートだ。弦高を高めに設定してみたが、あまり解決しなかった。これはつまり、元々のフレットのすり合わせがよろしくないってことなんだろうな。
元からフェンダーメキシコのすり合わせ精度には疑問を抱いていたが、ああ、やっぱり…というのが正直な感想だ。
自分でやれないこともないが、すり合わせは面倒くさいので嫌いだ。なのでこれは以前アコギのすり合わせを依頼したリペアショップに持ち込んでみる予定。
ついでにビグスビーB5を持っていって、見れば見るほどダサいB50をこれに交換してくれないかと頼んでみるとか。ナットも頼むか?いっそのことリフレットして、ミディアムジャンボくらいのフレットサイズにしてくれたらいいんだがなあ。如何せん金がない。つら。
本日のBGM…Los Campesinos! - You! Me! Dancing!