雑記日記

概ね無職。

2021/03/02、2021/03/03の日記

【2日の日記】

11時頃起床。

空母のような護衛艦の就役式典に呼ばれる夢を見た。艦内には縦横に走るエレベーターがあって、そのエレベーターは有事の際に効率よく荷物・人を運搬するために急制動装置が切り替え式になっているらしい。横軸で移動するエレベーターに乗った際、デモンストレーションだったのか偶発的な事故だったのか(エレベーター内は芋洗い状態だった)、急制動装置がオンになっており、エレベーターは目的の階(横軸なのでこの表現が正しいかはよく分からない)で急に静止した。僕を含めた乗客は全員壁に叩き付けられた。やっとの事で甲板に上がると、設置されている会場の半分以上は既に埋まっていた。先導する係員がふらっと左端に寄っていったので、そちらについて行こうとすると急に怒鳴られた。どうやら客は右側に寄れということらしい。紛らわしいことはやめろよと小さく悪態をついた。

 

そのまま寝床でモルカーを観る。ミュージカルとかそういう類いの創作物に理解が薄いので、正直なところ息継ぎ回に思えた。まあ、登場人物が多い=アニメーションをつけるものが多いということになるのだから、制作は全く息継ぎではないのだろうが…。

 

起き出してみると、外はものすごい吹雪だった。ちょっと尋常ではない降りっぷりに、古道具屋へ行くことを断念する。

 

仕方がないので昼食を作り始める。レトルトカレーにソーセージを乗せた。ソーセージを炒めている際、油が跳ねて右手首を焼かれた。

 

3時頃に小腹が空いたので、緑のたぬきを食べる。

 

その後雪かき。既に15cmほど積もっており、その上湿雪だったため非常に骨が折れた。

 

雪かきを終えて家に戻ると、身体が冷え切っていることに気付く。緑のたぬきは雪かきの後に取っておくのだったと後悔する。

 

仕方なく布団で暖を取っている間に6時過ぎになったため、夕食の準備をする。青椒肉絲でした。

 

夕食後、片付けをし、風呂に入って友人を待つ。

 

友人とゲームを始めたのは1時過ぎ。

 

3時過ぎに解散。

そのまま前後不覚に寝落ちする。

 

 

【3日の日記】

11時20分起床。

雪は止んでいたが、足がないため今日はどこへも行けなかった。

 

12時頃に昼食を作り始める。

作り置きして冷凍してあったミートソースを解凍し、スパゲッティを茹でた。

どうして人はスパゲッティを茹でるときに「もう少し食えるかな」と思ってしまうのだろうね。おかげでものすごい量のスパゲッティをかき込む羽目になった。

 

2時頃には寝落ち。

 

起き出したのは6時前。

かわぐちかいじ/藤井哲夫『僕はビートルズ』の7~10巻が届いていた。

 

今日はひな祭りということで、親戚が作ってくれたちらし寿司が夕食に上った。

海鮮ちらしなども勿論好きだが、魚っ気が桜でんぶくらいしかないちらし寿司がやっぱり好きだ。決してご馳走ではないと思うが、安心する味というか。

 

夕食後、片付けもそこそこに『僕はビートルズ』を読む。以前6巻まで買っていて、機会がなくて買い足さなかったのだが、この度読み返してみると本当に面白くて、7~10巻を一度に買ってしまった。

 

音楽(特にポピュラー音楽、ロックなど)をやっていると嫌でもぶち当たる"The Beatles"という高く分厚い壁、もしそれそのものに成り代われたらどうだろう?という、全てのバンドキッズが一度は考えることを極めて高い純度で作品にした時点で面白いのだが、ビートルズビートルズコピーバンドである主人公達、その二つのバンドは実像と虚像の関係にありながら、虚像のほうが名声を手にしてしまう…というストーリーラインはスリリングで、読者を飽きさせない。

ビートルズについて論じるとき、日本人はとかくスノッブになりがちな悪い癖があると感じるのだが、この作品は多大な情報量を画面に落とし込んでおきながら、一切押しつけがましくない。それは前述したようなスリリングなストーリー運びもさることながら、基本が「無名のバンドマンたちが新しい音楽(事実上は借り物なのだが)を武器に、幸運に恵まれながら世界で戦えるバンドに成り上がっていく」という王道のサクセスストーリーだからだと思う。

読者は主人公達と秘密を共有し、手を伸ばせば観客とバンドが触れ合えそうな位置にいるライブの熱狂や、ライブの後の疲労感と陶酔感と充足感と不安がない交ぜになった空気を画面から読み取る。そうさせるだけの筆力は十分にあるし、ついでに胸がすくような読後感を置いていく。

終盤は流石に広げた風呂敷を畳みきれなかったり、急いで畳みすぎた部分も見え隠れするのだが、それでも全体を通して見れば、秀逸な出来のアルバムを通しで聴いたような充足感と疾走感がある。

基本的に無声の"漫画"というフォーマットを活かしきった終盤の演出もいい。実像の存在するバンドを漫画にする強みはここかもしれない。読者は勝手に作中音楽を奏でてくれるし、時には実際に聴きながら読んでくれる。そしてそれはより読書体験を深くする。最終盤にさしかかるとそういう劇伴が出来なくなるのだが、既に深い読書体験を経た読者はきっと、この作品を読みながら"曲"が聴けるのではないか。少なくとも僕には聞こえた。

バンドをやっていた記憶を刺戟される、素晴らしい作品だった。

 

明日こそは古道具屋を見てみる予定。

 

本日のBGM…The Beatles - Don't Let Me Down