雑記日記

概ね無職。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

誠に遺憾に存じます

私は例によって、また例のスーパーへ買い物に来ていたのである。この度の買い物は生姜と甜麺醤であった。 夕間暮れのスーパーの出入り口には、焼き鳥屋が店を張っていた。今風に言えばキッチンカーとでもなって一気にオシャンティでハイソな存在となり、おつ…

「ただの存在」という恐怖

恐怖とは、突き詰めてしまえば「理由付けを拒絶されること」である。 幽霊を怖がるのも、その存在そのものが我々が信奉する科学の埒外にあるからであり、百歩譲って何かしらの物理的現象が起こっているとして、その物理的現象を引き起こしたはずの力学がそこ…

うどん屋と国際色とBMW

私はうどんを食べていた。 昼下がりから買い物に出て洗車まで済ませると流石に夕食の準備が面倒になって、家からは少し遠いものの、割と好んで訪れるうどん屋に今日も来ていたのである。 ここのうどんは所謂讃岐タイプに代表されるようなマッチョなうどんで…

耳と受話器の話

私は耳がいい。 きょうびこんなことを書くと修羅のインターネッツには自慢だと受け取られ、音楽や楽器関連の趣味や仕事を持つ人間、すなわち日本人のほぼ全てから夜道で刺されそうであるが、この「いい」というのは別に教養があるとか、絶対音感があるとかい…

崩壊

私は缶詰を眺めていたのである。 場所は近所のスーパーマーケット。時刻は夜8時過ぎ。私の手にはオイスターソースが1瓶と、キュウリが3本握られていた。明日の夕食の材料である。 家から少し離れた場所にある資源ゴミの堆積場に古新聞やダンボールなどを出し…

「雑文」への憧憬

かつて、インターネットには「雑文書き」と自称する人々がいた。 それはWebが2.n番台以降の大型アップデートをするよりも以前、インターネットがまだ贅沢品だった時代の話である。人々はこぞって夜11時を心待ちにし、例の児童用鉛筆削りみたいなデザインのア…